昨年から数十件の商標出願に恵まれたのですが、最近結果が出ています。
その中で意見書を出した翌日に登録査定をもらったことがあったのですが、その審査官に「決断力あるなー」という印象を持ちました。
拒絶査定(出願に対して、特許庁から出される見解のこと、放置すると登録されない)が短くて簡潔なものだったのですが、その出願はどうしても登録を得たいものでした。私はしつこいタイプなので(笑)、意見書(特許庁の翻意を促す書面)をネチネチと長く書いたのです。そのネチネチが功を奏したのか、いや、しつこい奴と付き合うのがイヤだと思われたのかもしれませんが、意見書を出した翌日に登録査定がやってきました。
実は、このやり取りの2ヶ月ほど前に、ほぼ同じ内容の意見書を、別の審査官宛てにも出しているのですが、これについてはまだ審査中となっています。意見の内容は、少なくとも一瞥していると思うのですが、これを審査中の審査官は登録をくれていません。
何が言いたいのかと言うと、決断力に優れた方は、普段からしっかりと準備しているのではないか、と思うのです。仕事は同じようなことの繰り返しという側面があります。自分の仕事をパターンとして認識して、それぞれのパターンに対してベストな解を予め用意しておくのです。だから決めるのが早い。そして、もし当てはまらない仕事が出たら、十分に時間をかけて決断をする。そういう事ではないでしょうか。
事業開発の仕事も、案件によって内容は違うようですが、ポイントはほとんど同じです。それらを新しいと思えるのは、全く同じものがないとか、自分が経験したことがないだけなのかも知れません。そういうことを認識して、スパスパっと決断ができるようになりたいな、と思いました。
なんでもバシッと決められたらいいのですが、なんにせよ、決断するとリスクが伴うので、ウジウジと先送りしたりしてしまうことがあります。ビジネスマンたる者、決断力に優れ、バシバシと決めたいものですね。