こんにちは、JOSUIの中村です。
新規事業・研究開発リーダーに向けたメールシリーズ「未来を造る人になる」の第4回目です。
「#4健全な欲を持つ」というテーマで書きました。
前回のエントリーは こちら 。
前回は、研究開発リーダーには限界があるという話をしたのですが、なんだか元気のでない話と思われたかも知れません。
でも、そうではありません。
誰であっても、夢を持つのは自由だからです。
私は、小さな頃からいつでも夢を持っている。現在も小粒の起業家として夢を持っている。研究開発リーダーだった頃にも夢があった。夢には、人を元気にするチカラがあると思っています。
【夢の本質は欲】
夢って言うとキレイに聞こえますが、私の経験では、その本質は欲だと思います。「◯◯が欲しい」っていう欲があれば、いろんな行動をしようと思う。欲がなければ、そんなことはない。
でも、その欲の本質は健全なものでなければならないと思う。詳細は説明出来ないけど、私が起業家として成功した時、私を駆り立てたのは、ただの欲でした。
「自分だけが儲かれば良い」、とは思っていなかったけど、「お金が欲しい」とはどこかで思っていました。結果、ある程度は儲かりました。でも、儲けのためにたくさんのことを犠牲にしたと思っています。自分の体調、ストレスです。もちろん、致命的なトラブルになった訳ではないし、立ち上げた事業は今も続いています。
【残ったのは空しさ】
でも、儲かった時に自分に残ったのは虚しさでした。
儲かった「だけ」だったからです。
本当なら、お客様の信頼や信用を得て、気持ちのよいビジネスをし、ストレスが極めて小さな、安定した自分を手に入れることができるチャンスでした。
でも、実際に残ったのは反対のものだった。
自分は宗教家ではありません。
でも聖書にこういう記述があることを紹介したい。
「金銭に対する愛はあらゆる有害な事柄の根であるからです。ある人たちはこの愛を追い求めて(中略)多くの苦痛で自分の全身を刺したのです。」
私はこの経験を通じて、この記述の意味を認識するようになりました。自分には、金銭に対する愛がどこかにあったのだろうと思います。
【それでも、持つべきものは欲】
私が持っていたのは、ただの欲でした。
しかし、この経験から、私は、「欲は持つべきものではない」、とは思いません。欲は持つべきだと未だに思います。
しかし、持つべきなのは、欲の中でも、「健全な欲」であるべきだと思うのです。
社会を良くし、会社を良くし、自分を良くし、という健全さがあれば、貪欲であっても間違うことはないような気がするからです。
研究開発リーダーが持つべきものも、「健全な欲」であるべきだと思います。
【健全な欲から生まれる夢】
健全な欲から生まれる夢。夢があってこそ、アイデアが生まれ、筋の良い研究開発テーマとなり、良い商品が生まれるのではないでしょうか?
そう考えると、ステージゲートのゲートキーパーや経営幹部の「うるさがた」は、テーマを健全にしてくれる調味料のようなもの、可愛らしい存在に思えます。
そう捉えれば、考え方は健全になるじゃないかと思います。
次回は「#5 革新的なアイデアがあるなら起業する」と題してお送りしたいと思います。