ビジネスモデルを考える ~未来を造る人になる#15~

こんにちは、JOSUIの中村です。
新規事業・研究開発リーダーに向けたメールシリーズ「未来を造る人になる」の第15回目です。

今回は、「#15ビジネスモデルを考える」というテーマで書きました。

前回は、「#14ステージゲート法の特徴とトレンド」というテーマで書きました。前回のエントリーは こちら。

メールのバックナンバーは こちら からご覧ください。

前回は、ステージゲート法の特徴について説明しました。

<ゲームのルールが変わる>
先日、打ち合わせをしていると、色々と面白いお話を伺いました。

一言で言えば、「ゲームのルールが変わる」お話です。

とある製品を売るメーカーの社長のお話ですと、その業界の現在のゲームのルールは、「問屋さんの要望に対する細かな対応力とスピード」で対応しているということでした。

大手の出来ない商品開発テーマを、問屋から言われてできる事が、ビジネスにつながっているということで、大手との差別化を図っているという意味です。

「開発対応力やスピードで同業大手との差別化を図ること」が現在の「ゲームのルール」だとすると、これが大きく変わりそうなのです。TPPで海外製品が入ってくるというシナリオです。

その業界の製品は関税で保護されています。そのため、国内市場だけを見ていればよく、ゲームのルールは変わらないのです。しかし、TPPによって、同じことが出来る海外の業者が参入することになると、ゲームのルールが大きく変わりそうです。

つまり、問屋さんが、格安製品を採用して、市場の大半が格安製品で占められてしまうというものです。これまで問屋さんへの開発対応力やスピードで勝負していたのが、価格勝負になってしまい、ゲームのルールが大きく変わることになるのではないかという話です。

<ゲームのルールが変わることへの対応は?>
ゲームのルールが変わることは、よくある話しです。
・インターネットの普及が商社に与えたインパクト
・デジタル技術の普及がカメラ市場に与えたインパクト
・スマホの普及がデジカメ市場に与えたインパクト
ETC
挙げればきりがありません。

問題は、どのようにそれに対処するかということです。

<問題への対処のルール>
1)問題が起こってから対処すると、大災害を招く。

2)問題が起こるシナリオに賭けてしまうと、起こらなかった時に損をする。

3)問題が起こることを前提に準備しておくと、最適な備えが出来る。

<正しい対処の方法は?>

正しい対処方法はどのようなものでしょうか?

答えは簡単ですね、3)問題が起こることを前提に準備しておくと、最適な備えが出来る です。

インターネット、デジタル化、スマホ普及で、商社やカメラメーカーが取る戦略はなにか?

一言で言えば、ビジネスモデルの転換です。

商社は、かつての商社ではなくなり、事業投資・リスクマネジメント能力で稼ぐようになりました。

カメラメーカーは、デジタル化に成功し、日本のメーカーは生き残りました。世界最大のフィルムメーカーだったコダックは乗り遅れてしまいましたが・・・。

<ビジネスモデルを変えるには?>

過去の事例から分かるように、ゲームのルールが変われば、ビジネスモデルを変える必要があります。

それでは、ビジネスモデルを変えるにはどうすればいいのか?

次回は、そのことを考えていきましょう。