こんにちは、JOSUIの中村です。
新規事業・研究開発リーダーに向けたメールシリーズ「未来を造る人になる」の第22回目です。
今回は、「開発はアートではなくサイエンス」というテーマで書きました。
前回は、「Coffee Break 楽天主義」というテーマで書きました。
前回のエントリーは こちら 。
メールのバックナンバーは こちら からご覧ください。
開発はアートではなくサイエンス。
何が言いたいかと言えば、開発というのは天才や偶然が必要なのではなく、ごくごく普通の人たちが再現が可能である、ということです。
もちろん、私はごくごく普通の人=凡才です。事業開発に失敗した回数は、成功した回数よりももちろん多いです。失敗のたびに、同じ失敗は二度とするまいと心に誓っています。
失敗すると、なぜ失敗したのかなあ、と思うのですが、その度に気付かされることがありました。
それは何かといえば、
踏むべきステップを踏んでいない
という当たり前の事実です。
「踏むべきステップ」とは、例えば、お客さまの声を聞いたり、コンセプトを明確にしたりといったこと。事業開発では当然のことです。
こうしたことを全くせずに実行していたわけではないのです。
実施はしていた。
問題はその「程度」でした。
やっているつもりで、実は(今思えば)「実施すべき程度」までやっていなかった。そんなことなのです。
そんなことが重なり、コンセプトが不明確なものとなり、お客さまの声を誤解してしまった、そして失敗してしまった。
そんな気がします。
何件か事業開発を進めるにつれて、実施すべき程度も含めて、踏むべきステップは、予め決まっていると思えるようになりました。
そんなことから、事業開発はアートではなくサイエンスなんだなあ、と思うようになったのです。
要は、何をするべきか、どの程度すべきかを理論上・経験上知っておき、愚直に実行することなのです。
そのような意味で事業開発はサイエンスだと思っています。