こんにちは、JOSUIの中村です。
新規事業・研究開発リーダーに向けたメールシリーズ「未来を造る人になる」の第25回です。
今回は、「アイデアを出す方法」というテーマで書きました。
前回のエントリーは こちら 。
メールのバックナンバーは こちら からご覧ください。
前回は開発は業務プロセスということを書いたのですが、業務プロセスとは言っても、開発は最初はアイデアから始まります。
そこで、今日はアイデアを出す方法について書きたいと思います。
■アイデアはどんなもの?
「アイデアやテーマの枯渇」は研究開発の現場ではよく聞くことです。
結論から言えば、「アイデアを出す方法」には体系的な方法は存在しないと思っています(笑)
ここで言っているアイデアは、広い意味でのアイデアで、「なんでもいいから考えろ」と言われて途方もないようなアイデアを出す場合のことを言っています。
しかし、多くの場合、開発で求められるのは、「なんでもいい」わけではありません。
飛躍があっても、「できそうなものである」必要があるし、夢であっても「到達できそう」なものである必要があります。
言い換えれば、精度のいいアイデアである必要があるわけです。
■精度のいいアイデアを出すためには?
では、精度のいいアイデアを出すためにはどうすればいいでしょうか?
一言で言えば、インプットの絞込が必要です。
アイデアは、所詮、インプットした情報の組み合わせなのです。
そう考えれば、インプットする情報を取捨選択することで、アウトプットであるアイデアの性質が変わってきます。
極論すれば、どんなアイデアを出したいかによって、どんなインプットをすればいいかが変わってくるのです。
■最初はマクロ分析からスタート
どんな商品やサービスも、最終的には人間が使っています。
人間(お客さま)が、
なぜその商品を使うのか、
いつ使うのか、
どのように使うのか、
使った便益は何なのか?
そのことが、今後どのように変化するのか?
読者の皆様には、その知見があるでしょうか?
おそらく、なんとなくその知見はあるでしょう。しかし、証拠に基づいて、こう変わるであろうという予想ができているでしょうか?
あるいは、起こりうるシナリオを想定しているでしょうか?
私は、こうしたマクロ分析なくして、精度のいいアイデアは出ないと思っています。
次回、もう少し、アイデアの出し方について書いていきたいと思います。