こんにちは、JOSUIの中村です。
新規事業・研究開発リーダーに向けたメールシリーズ「未来を造る人になる」の第34回です。
今回は開発のあり方について、問題点からスタートして書こうと思ったのですが、セミナーで印象に残ったことがあったので、そちらを書きたいと思います。
今回は、「アイデアは欲から生まれる」というテーマで書きました。
前回のエントリーは こちら 。
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アイデアは欲から生まれる。
欲望はアイデアの母
「欲がアイデアを創出します。欲がなければアイデアは出ません。」
先日、新規事業関連のアイデア創出セミナーを実施していたのですが、参加者に最も響いた言葉は上の言葉だったような気がします。若手に元気がない、欲がないという悩みを持っているマネージャー層に響いたのではないかと思っています。
「最近の若者は・・・」というのはいつの時代にもよく聞く話ですし、古くは「新人類」とか「ゆとり」とかレッテルを貼って何とか理解(曲解)しようとする上の世代はいます。
決して、レッテルを貼るわけではないのですが、実際の問題として、若手に元気がないというのは事実のようです。複数の方から聞きますので。
ただ、私の周りに限って言えば、若者は元気に活躍しています。自分のやりたい事に向かっている人が多いです。
「若手に元気がない」と言われるマネージャーには何か対策が取れないのでしょうか?
アイデアを出すにも、人間教育が重要
何も解決策がないわけではないのです。自説ですが、欲は、「自分がいかに生きるべきか」について答えが得られた時に、必ず出てくるものです。現実と理想とのGapが生まれるからです。
私の経験です。私は起業を経験しましたが、お恥ずかしい話ですが、最初の起業には、志はありませんでした。
あったのは欲望だけ(笑)
設立した企業の業績は好調だったのですが、欲望に振り回された結果、心はボロボロ。顧客を喜ばせようという本来あるべき心が育っていなかったんですね。
何故か手元にあった、アイデアを企画化すると、たまたま当たったのです。企画案がうまくいく一方で私の心にはスキマ風が吹いていたような気がします。
それを大きく反省して、人間性に目を向けるようになりました。
アイデアより前に、「人間としていかに生きるべきか」、「人としてどうあるべきか」を考えるようになりました。
そうすると、着眼点が変わったような気がします。
「どうすればお客さんに喜んでもらえるだろうか?」という発想になり、「お客さんの困り事を知るためにお客さんをもっとよく知ろう」と思えるようになりました。
結果、お客さんのことをよく知ったり、勉強したりするようになって、アイデアが苦もなく出るようになった気がします。
私なりの「人間としてどうあるべきか」という質問に対する答えは、「自分は人を喜ばせるために生きている」というものでした。
先日のセミナーでは
このような経験があったため、先日のセミナーではこうも言いました。
「だから、若手には人間性や哲学を教育する必要があります。アイデアを発想しようと思えば、我々人間がいかに生きるべきかを考えさせ、欲を持たせなければならないと思います。」と。
若手にもマネージャーにも、常に自己研鑚が必要ということだと思います。