新規事業を目指すにはミドルの役割がカギ  〜未来を造る人になる〜 #58

大河ドラマ「軍師官兵衛」が終わりました。

皆様に特段ご紹介はしていませんでしたが、
株式会社如水は官兵衛の晩年の名前、
如水から名づけました。

それだけに思うところがたくさんありました。

「軍師官兵衛」では、黒田家の家臣にもかなり時間をかけて描かれていました。

封建制が崩れ、主君と家臣というパラダイムが崩れつつあった乱世の中、一つの家を保つことは決して容易ではなかったと思います。没落・滅亡した家も多かったようです。

しかし、そんな時代黒田家は違っていたという風に描かれていました(と少なくとも私は思いました)。官兵衛が言わずとも、古参の幹部が先回りしている。そんなシーンが多々描かれていたと思います。

こういうシーンを見るたびに、職業柄でしょうか、彼らの関係には何があったのかなあ、と考えました。

主君と家臣の信頼関係はもちろんのこと、

家臣の自己研鑚、
主君の懐の深さ、
主君の日頃の行動、
家臣の日頃の行動、

がその行動につながる要因にあったのだろうと思います。

特に、注目したいのは、官兵衛の行動です。

指示したこと以外のことをする部下に対してどう接したか、
指示したこと以外のことを、部下に考えさせるためにどう接したか、
部下に、部下の部下を育てさせるためにどう振る舞ったか、
教育をどう考え、実施したか、

などなど。

興味は尽きません。

現在に話を戻すと、現在のビジネス社会は乱世に入りつつあると感じています。

どういうことかというと、従来パラダイムが通用しなくなり、新規事業を仕掛けなければならない会社が大半を占めつつあるということです。

従来パラダイムでは、経営者が新規事業を作り、そこに必要な人を雇っていくでしょう。しかし、それだけでは一過性に終わることは多くの経営者が分かっています

従来の経営手法のイノベーションが必要になってきている。

重要なのは新規事業を仕掛けるためのミドルマネジメントの役割をどう考えるかです。

ミドルがどのように上に働きかけ、下を動かして、新規事業を作っていくか。
経営者はどのようにその環境を作るのか。

重要なのは、繁栄(繁盛)し続けることであり、経営者の代が変わっても変わらない仕組みなのだと思っています。

話はまた400年前へ(笑)

黒田家は、幸いなことに、52万国を与えられ、今の福岡に続く繁栄を生み出しました。

官兵衛も優秀だったとは思いますが、家臣団・ミドルが活性化していたからだと思います。

経営者はミドルを大事にし、ミドルは会社全体を活性化させるようなことを考える。

大河ドラマ最終回、年末を迎えるにあたり、企業を組織の面から考えていました。