「テーマ企画書の書き方」を問われて

こんにちは、JOSUIの中村です。

新規事業・研究開発リーダーに向けたメールシリーズ「未来を造る人になる」の第67回です。

企業向けに研究開発テーマを発掘するセミナーをしている時、受講生からよく受ける質問があります。

それは、

「テーマ企画書・ロードマップのフォーマットが欲しい」 

いうものです。

それに対する私の答えは、「自分で考えましょう」です。

フォーマットがないとは言えません。

でも、フォーマットを提供すれば、空欄を埋める人が出てきてしまいそうです。

私にとって、テーマ企画書とは、やりたいことをやるための説得の道具です。

現在、何かでできない事があって、困っている人がいる。

困っている人を見て助けない技術者はいない。

技術者は研究開発によって、誰かを助けるんだと思っています。

何がやりたいのか?

誰かの役に立つことではないでしょうか?

でも、それには投資が必要。

投資をしてもらうために、経営者を説得するのだと思っています。

その道具がテーマ企画書・ロードマップです。

やりたいことを説得するのに、方法はいろいろあっていいと思うのです。

熱のこもらない見栄えのいいテーマはいらないように思います。

ものづくりのハードルが下がっています。競合がどんどん増える。

経験則ですが、見栄えだけのロードマップは、他所の会社と同じことをしている可能性が高いです。

いえ、十中八九そうです。

どんなに良さそうに見えるテーマでも、熱がこもらないものは商品になってからが辛い運命だと思います。

そう思っています。

それでも、フォーマットはいるでしょうか?