こんにちは、JOSUIの中村です。
前回、「ブレず、慌てず、未来を切り開こう」という話を書きました。
エントリーはこちら。
今日もテーマ創出や未来予想について書いていこうと思います。
<テーマの小粒化・短期化>
テーマ創出と言うと、最近、寄せられる課題は、テーマの小粒化、短期化です。
開発の現場には、営業から寄せられる開発テーマはあるのです。
「◯◯を開発して欲しい、なぜならお客さんの◯◯という課題が解決出来そうだから」という営業からの要望を受けて開発テーマが決まります。
非常に現金化の可能性が高いテーマではありますが、一方で、他のお客さんでは使えないとか、新規性に乏しいなどの側面があります。
ここ10年〜20年位、日本の会社ではこうした開発に明け暮れていました。
すぐに現金化出来そうで、明日・明後日の短期経営に資するものを開発するというものです。
<中長期テーマが欲しい>
テーマが小粒で短ければ短いほど、開発現場だけでなく、会社全体が疲弊します。社員は不安になりますし、幹部も先が見えない現状にイライラする事になります。一方で、コア技術の蓄積がなくてもできるため、ある意味ラクではあります。リスクも少ない。
しかし、テーマが「大粒」で「長期」でなければ、早晩、事業は行き詰まります。
なぜならば、将来の事業のネタがないからです。
どうすれば事業のネタは作れるのでしょうか?
言うまでもないことですが、社会は必ず変化します。
変化する社会の先を予想し、
お客様の変化を予想し、
技術の変化を予想し、
必要な商品やサービスを先回りして造るのです。
セオリーを追ってみましょう。
言うまでもないことですが、
社会は必ず変化します。
変化する社会の先を予想し、
お客様の変化を予想し、
技術の変化を予想し、
必要な商品やサービスを先回りして造るのです。
言うのは簡単です。
やるのは難しい。
1つだけ言えるのは、「先を予想する」ことは、十分条件ではないけど、必要条件ということです。
先を予想しないで開発することは出来ないのです。
どんな商品にでも、新商品には、予想が入っていると思います。
その予想をする活動にこそ、魂がこもるべきだと思うのです。
言葉を変えると、「ビジョンの策定」です。
<ビジョンの策定>
将来の社会はどうあるか、どうあるべきか、
お客さんのビジネスやライフスタイルはどうか、どうあるべきか、
から考えて、社会ビジョンを策定します。
次に、自社のあるべき姿(事業ビジョン)を策定します。
そして、商品ビジョンを策定します。
この「どうあるべきか?」という問いかけに、夢を、希望を込める事こそが重要だと思います。
重要なのは、私達の心をつかむようなビジョンにすることです。
説得力があっても、悪い予想は入れない。楽観シナリオを策定するという意味ではなく、人の心を涵養できるようなビジョンにするという意味です。
そして、現状よりも社会が良くなる、今のシナリオを放置するよりも改善するというイメージを共有できるものにすべきだと思います。
そういうビジョンを作れば、その社会ビジョン、事業ビジョン、商品ビジョンに従って、技術開発が出来るのです。
<人の心は前向き>
人の心は常に前向きだと思っています。
前を向かない心には、誰も振り向きません。
人間である以上、開発に関わる人間である以上、常に前を向いてビジョンを描いておきたいものですね!
次回以降も、テーマ創出や未来予想について書いていきたいと思います。
ご質問等がありましたら遠慮なくメールを下さい。info@innovest.jp