未来は造るものである 〜未来を造る人になる#1〜

こんにちは、JOSUIの中村です。

このメール(ブログ)は、私と名刺交換をしていただいた方などを中心にお送りしているのですが、中には私のことを知らない方もおられます。

今回から、10回連続で、「未来を造る人になる」というタイトルで、新規事業開発や研究開発リーダーの方に向けたシリーズをお送りしたいと思っています。

前回予告したビジョン策定の効果も少しは入っていると思います。

読者の皆さんには、私を知らない方も多いと思います。肩書を見て(中段にプロフィールが載っています)、弁理士だな、と思う人もいるだろうし、MOTのコンサル会社経営者かな、と思う方もいるとおもいます。最初に少しだけ、自己紹介とこのこのメールを書く立ち位置を明確にさせて欲しいと思っています。

私はメーカー出身です。二人のパートナーと共に小さな会社を起業して、地盤・看板・鞄の「3ない状態」から数億円の事業を立ち上げたことがあります。その事業がマネされたこともあります。成功した事業の裏で失敗もたくさん経験しています。売上・利益ともに低迷した経験から知財の重要性を認識し、弁理士となりました。とは言え、いわゆる弁理士らしい弁理士ではないかも知れません。「どうすれば知財を取れるか」ではなく、「どうすれば良い事業ができるか、どうすれば真似されないか」の方に興味があります。そういう興味の方向性から、コンサル業務の会社と特許事務所の両方を立ち上げました。現在は弁理士業務とコンサル業務の比率は半々くらいです。

本メールでは、起業経験者、現コンサルタント兼小粒の起業家としての立場から、研究開発リーダーに向けてメッセージを書きたいと思います。

未来は起業家によって造られる

あらゆる産業の礎を作った渋沢栄一、郵便ビジネスを作り上げた前島密、現在の電力会社の礎を作った松永安左エ門。例を挙げればキリがないが、過去の起業家は未来を造ってきました。最近の例で言えば、ウォークマン、カップラーメン、ipodに代表されるような画期的な商品が生まれています。いずれも、井深大・盛田昭夫、安藤百福、スティーブジョブスなどの起業家・経営者によってもたらされたものです。

これからも、過去の事例と同様に、画期的な商品が販売され世の中を変えていくだろうと思います。画期的な商品は起業家の手によって生み出されていくだろうと思います。

過去の例を挙げれば分かる通り、起業家の生み出す商品の独創性や画期性は素晴らしい。しかし、彼らは失敗もしているのを忘れてはならないと思います。私の知る限り、ほとんどの起業家は失敗礼賛主義者です。

一例を挙げます。本田宗一郎は「私の最大の光栄は、一度も失敗しないことではなく、倒れるごとに起きるところにある」と言った。現在のホンダの背後には、たくさんの失敗があったのだろうと思います。

盛田昭夫は、「私は新入社員の入社式でいつも次のように言うことにしている。『君たち、ソニーに入ったことをもし後悔するようなことがあったら、すぐに会社を辞めたまえ。人生は一度しかないんだ』」と言ったそうです。失敗すれば、すぐにやめて、別のことをしろということですよね。

繰り返しになりますが、次回以降、「未来を造る人になる」というタイトルで、新規事業開発や研究開発リーダーの方に向けたシリーズをお送りしたいと思っています。