こんにちは、JOSUIの中村です。
新規事業・研究開発リーダーに向けたメールシリーズ「未来を造る人になる」の第29回です。
今回は、「本当の顧客は誰か」というテーマで書きました。
前回のエントリーは こちら 。
メールのバックナンバーは こちら からご覧ください。
大粒のアイデアやテーマは普通に考えていても出ない。
■捉え直し
セミナーでよくお話することに、「顧客の捉え直し」ということがあります。
私達が日々接しているお客さまは本当にお客さまでしょうか?
ものすごく簡単な例を挙げましょう。
小学生の男の子がスーパーで牛肉、じゃがいも、にんじん、玉ねぎを買いました。小売店から見て、その男の子はお客さまと言えるでしょうか?
30歳前後の男性が紙おむつを買ったとします。小売店や紙おむつメーカーから見て、その男性はお客さまと言えるでしょうか?
どちらの例も、半面Yesであり、半面Noですね。
つまり、販売面から見れば、男の子も男性も立派なお客さまです。
しかし、開発のアイデアやテーマを出すという点でお客さまと捉えることは妥当ではありません。
では、誰が本当のお客さまなのでしょうか?
■本当のお客さまを見極める
本当のお客さまを見極めることは非常に重要です。
上記のようなBtoCの事例でも難しいのですから、BtoB、BtoBtoBの企業ではますます難しい事になります。
素材産業で川上になればなるほど難しいとも言えます。
しかし、私達がアイデアを出そうとする時、この顧客の捉え直しの作業は極めて重要です。
アイデアは組み合わせであると前回書きましたが、組み合わせの源泉はヒントなのです。
顧客の捉え直しをすれば、ヒントが増えます。
BtoBtoCのビジネスの場合、最初のBにだけ焦点を当てて発想していて、アイデアが出なくなったとしましょう。
その場合、Cに焦点を当ててCのことを考え、調査します。そうすることで、Cの知識が増えます。
Cの知識を組み合わせると、新たなアイデアが生まれるヒントとなります。
そうすることで、アイデアは湧いてくるのです。