上司が変わらなきゃ変わらない ~未来を造る人になる#39~

こんにちは、JOSUIの中村です。

新規事業・研究開発リーダーに向けたメールシリーズ「未来を造る人になる」の第39回です。

今回は、「上司が変わらなきゃ変わらない」というテーマで書きました。

前回のエントリーは こちら

メールのバックナンバーは こちら からご覧ください。

上司が変わらなきゃ

先日、面白いことがありました。子ども(男の子)が、お菓子を食べたがります。

食べたがるのに、夕飯を食べるのが遅い(遅すぎる)ので、お菓子を食べるのを禁止しました。

でも、食べたがります。

「仕方ないなあ」、と思って少しだけあげました。

そうすると、もっと欲しがります。

「もっと欲しい〜」

こういう言葉に親は弱いものです。

子どもは夕飯を食べるのが遅いのが悪いとは思わずに、もっと欲しがります。そして、もっとあげてしまいました。

そうして、夕飯を食べるのが遅すぎるというのはどこかに行ってしまい、子どもの反省を促す機会は失われたのでした。

子育てをしていて思うのですが、子どもは親をよく見ています。

子どもは、親が「してはいけない」と言ってはいても、実質的に許容していることについては許されていることだと感じ取るのです。

部下と上司も同じ。

規範を立てても、実行しなければ同じです。

新規事業

アイデアを創出して、新規事業に乗り出すと言えば、かっこいいのですが、実際にやろうとすると、現場、とくにミドルマネジメントが抵抗を示します。

「現在の業務をほっぽり出してアイデア出しのような(馬鹿げた)業務に部下を出すわけには行かない」と。

正論です。

しかし、私は、コンサルタントとして、成長する企業の仕組み(新規事業が次々に沸き起こる会社の仕組み)を提供している訳なので、ミドルマネジメントのこういう意見とは真っ向から対立する立場にあるわけです。

以前は、この仕組みが理解できていませんでした。しかし、冒頭の親としての経験を通じて理解できるようになりました。

結局、ミドルマネジメントも、一定の責任を追っているのです。こうした意見も当然です。

何を言いたいのかといえば、ミドルマネジメントは経営者を見ているし、部下はミドルマネジメントを見ているのです。

経営者が変わる

現在の日本は、以前と少し構造が変わったのかも知れません。具体的には、創業経営者に代わって、サラリーマン経営者や、二代目・三代目経営者が増えたといえるかもしれません。

成長する企業の仕組みは、アイデア出しから市場投入までの一連のプロセスが科学的に実施されていることが必要だ、というのが私の持論です。

それには、リスクテイクが必要だし、情報収集やアイデアを発想する方法の教育が必要だし、そこには一定のコストや強制力が必要です。

それを実施するためには、経営者自身が、成長する企業の仕組みを理解する必要があると考えています。

経営者自身が、アントレプレナーであれば、こうした仕組みは当然に理解出来ていることが多いと思います。

しかし、私のところに相談が寄せられる背景には、サラリーマン経営者や、二代目・三代目経営者にこうした理解や強制力を発揮するための強力な動機付けが欠けているような気するのです。

心配しすぎでしょうか?笑