こんにちは、JOSUIの中村です。
新規事業・研究開発リーダーに向けたメールシリーズ「未来を造る人になる」の第46回です。
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上司が変わらなきゃダメだよね
先日、とある会社を訪問して研究開発エンジニアの意識・行動改革についてディスカッションをしていました。
研究開発部長の悩みは、多種多様なのですが、共通して多いのは、「中長期テーマがでない」です。テーマ募集やセミナー受講を促したりして、それなりに努力をされているのですが、それでも納得が行かないということです。
「中長期テーマがでない」ことの原因・遠因は、研究開発エンジニアの意識・行動にあるというのが私の持論ですので、それをお話した所。面白い反応が帰ってきました。
「結局上司(幹部)が変わらなきゃダメだよね」
ということです。
納得のいく答えでした。
というのも、私自身も上司に育てられ、上司に意識を変えられたからです。
私の経験
思い出すとお恥ずかしいのですが、上司にはよく考えさせる質問をしてもらったと思います。
例えば、こういう質問です。
(私の浅薄な提案に対して)
「君はどう思うの?」
(私の浅薄な解決策を聞いて)
「それをしたらどうなるの?」
というようなものです。
若いころの私は浅薄な行動をしがちでした。「フットワークが軽い」と言ってくださる方もいましたが、反面で思慮が浅かったのです。
上司は、そんな私を見て、「もっと思考の質を深めるように」と言って下さったのだなあ、と感謝しています。
もちろん当時の私自身は、「面倒くさいなあ」とか「またそれか」とか反発しながら思っていました(笑)
しかし、結局のところ、それが私の糧となり、今の自分につながっているのです。今は、課題の真の原因を突き止めてそれを解決するにはどうしたらいいのかを、考えるようになっています(まだまだ至らない部分が多いですが)。
上司が変われば部下が変わる
もし、上司が別のタイプの上司だったらと思うとぞっとします。
というのは、私の浅薄な提案をそのまま受け入れてくれる(優しいお人柄の)上司も少なからずいましたが、提案がそのまま通ったことからは何も学べなかったからです。
学ばない、学べないというのはビジネスパーソンの環境としては望ましくないものだと思います。成長を妨げるからです。
冒頭の話に戻りますと、研究開発部長の役割は、「マネージャー層の意識や行動を変える」ことが有効であるという結論に至っています。
若手や中堅を変えるには、まずは上司から。
上司を変えるには、まず幹部から。
さあ、中長期テーマ量産体制を目指して、全体を変えようではありませんか!
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