韓国と日本
先日、韓国に行ってきました。一応、、、仕事です(笑)
韓国で空港を降りて車に乗って、目的地まで走ること1時間。
あまりにも日本とよく似た風景が広がっていてびっくりしました。
目に映る看板の文字はハングル、目の前を走る車はHYUNDAI・KIAであるものの、道路、ビルや家などの建物、木々、山々、あらゆるものが日本で見るものと同じように見えたのです。
いやぁ、本当に似ているなー、と思いました。実際に来てみないとわからないものですねぇ。
ふと、工場をどこかに設立しようとする経営者の視点で見た場合、韓国と日本のどっちに設立することにするのだろうか?と考えました。
ここまで似ていれば(もちろん、似ていない部分は相当ありますが)、何を基準に判断するのでしょう?
多分、コスト(価格)勝負になるなあ、と思いました。
実際、今、韓国はウォン高に苦しんでいると言います。輸出産業の話においてです。
日本は円高で物の値段は高いといいますが、国内に生産回帰する話が以前よりも増えているように思います。
私の経験
別の話です。JOSUIという会社の代表として、私はできるだけ、他所と比較されないように心がけています。
やや難しい言葉で言えば、差別化、差異化です。
これは私としてはとても恥ずかしい話なのですが、勇気を出して公開します。
実は、去年、痛い思いをしました。
とある会社の◯◯研修の企画をしていました。自分は独自のサービスを売っている、ライバルはいないと思って、値段をつけて提案しました。
しかし、1週間たって電話をかけてみると、「実は上司から高いと言われて、コンペをしなければならなくなった」ということでした。
「そうですか」と言って電話を置き、2週間後に再度電話したところ、
「実は、別の業者さんがいて、研修の内容は同じようなもので、中村さんの半額で提案してきたんです」というではないですか。
私は愕然としました。
独自と思っていたサービスなのに、独自でも何でもなく、しかも、価格競争になっているではないですか。
想定したくもない、恥ずかしい内容です。
私は独自だと思っていたのに、「教育サービス市場」のプレイヤーの一人として相手に認識されていることに、私はその時初めて気づかされたのです。
比較されるのは当然ですね・・・。
差別化・差異化
さて、ここで質問です。
皆さんが同じ経験をしたら、どうしますか?
もしかすると、皆さんも、このような経験をしたことがあるのではないかと思います。
その時とった行動はどんな行動でしたか?
自分が比較の対象になっているサービスの提供者だと認識した後、私がしたことといえば、
それを踏まえた差別化・差異化でした。
同じ市場では競争しないことを決めました。
具体的に何をしているか、詳しくは書きませんが、同じことはしないことに決めました。今、私は確かに、事業として「研修サービス」をしています。でも、それは見方によっては研修サービスであり、見方によっては研修ではありません。
差別化に成功したのかどうかは、まだその過程にいる者なので、正直分かりません。五里霧中です。少なくも最近は比較されることはなくなりました。
差別化のご利益
差別化のご利益は価格の維持という金銭的なものも確かにありますが、私にとってはもう一つあります。
それは、クライアントが本当に必要なことを「考えるための時間」が使えるということです。
価格競争になる→市場が広がる→同じサービスで複数のクライアントを掛け持ちすること、です。内容は平準化して凡庸になります。競争があるということは、代わりがいるということです。心理的にもラクではありません。短期的な視点でものを見ることになりがちです。
クライアントのことを考えるよりも、営業ならノルマをいかに達成するか、開発なら短期的な開発になるのは必然です。
逆に、競争がなければ、案件(クライアント)を見つけるのは容易ではありません。しかし、クライアントに集中して利益提供できます。
どっちが好きか
競合がいたり、市場があると、安心はできます。
差別化し、差別化された状態になると不安になります。
クライアントがいるかどうかが分からなくなってしまうからです。
競争を選ぶか、差別化を選ぶかは、結局のところ、好みの問題かも知れません。
独自商品を作る差別化・差異化、意識されてますか?