「どうしますか?」と聞く上司

tesla

先日、恥ずかしいコトを思い出しました。

昔むかし・・・まだ社会人なりたての頃、関連会社の社長宛てのメールの草案を書いていた時のことでした。

メールの内容はとてもデリケートな問題だったので、本来であればオブラートに包んだ表現を散りばめながら、真意を書かなければならないのですが・・・

しかし、まだ世間のことを何も分からなかった私は単刀直入に用件を書いてしまいました。

そのメールをチェックした上司にしっかり怒られました(笑)。

その時の上司の怒りっぷりが今も鮮明な記憶として残っています。

私が書いた直球メールは跡形もなく直されて、結局私の仕事はメールの送信ボタンを押すだけになってしまいました。

職業柄、色々な会社に出入りする中で「上が方針を示さないから何も決まらないんですよ」というぼやきをよく聞きます。

・・・ごもっとも。ごもっともです。

一方で、社員に「どうしますか?」と聞くスタイルで思い出すのは、星のリゾートの星野佳路CEO。

「社長が決めず、社員が決める」という経営スタイルです。

そのスタイルで起こっている事が、星野リゾートの快進撃でしょう。

数年前に彼の経営スタイルに関する書籍も多く出ましたが、今もそのスタイルの重要性を痛感します。

星野では、「上が方針を示さないから何も決まらないんですよ」と考える人は少ないのではないでしょうか。
さて、「どうしますか?」と問われたら、どうすべきでしょうか?
チャンスだと思っていいのではないでしょうか?
上司が変わったサインです。
自分(達)で考える、自分(達)で決める、自分(達)で実行する、その範囲が広がったということです。いいことだと思っています。
経営者はどう言うべきなのでしょうか?
経営者には色々なタイプがあると言います。

・ゼロから1にする人、

・1を10にする人、

・10をより大きく人、

それぞれ、別の人格だから、ゼロを10よりも大きくシームレスには出来ないのだという話です

「どうしますか?」ということが向いているのは、量的に言えば、1を10、10よりも上のステージに向いたスタイルなのではないかと思います。もちろん例外は多数あると思います。

さて、どうしますか?