「話を聞いてくれる」ことはビジネスになる

Siriをはじめとする音声認識技術が本格的に普及しています。

「京都、宿泊、よーやーくー(予約)♪」などというテレビコマーシャルが放映されるなど、音声でGoogleを検索することを推奨しています。

この音声認識技術(リンク先に詳しい解説が書いてあります)ですが、コンピュータの進化に伴って、ストレスなく利用可能となりました。ここに自然言語での会話技術を組み合わせれば、コンピュータによる会話ができるようになるというのは、多くの人が考える事でしょう。

話は変わりますが、「話し相手サービス」という中小零細ビジネスが立ち上がっているのをご存知でしょうか。話題は何でもいいので、話を聞いてくれるというものです。現在は、ほとんどの場合、自然人が相手にしています。時間あたり400円の業者もあれば、1,000円の場合もあります。

参入障壁も低いため、多くの方が手を付けているようです。残念ながら市場規模等の統計はありませんが、業者の数から需要の大きさを感じます。数年前には業者の数はこんなに多くはなかったと思いますが、現時点で「話し相手 サービス」で検索すると相当数ヒットすることからも、市場の伸びも感じます。

このようなサービスにコンピュータの導入というのは、心理的な抵抗は別にして、非常に有効だと思います。自分のストレスを発散させたいというのは、誰しも持っている事です。過去を振り返ると、ありとあらゆる人間の仕事がコンピュータに置き換えられてきました。「お話を聞く」というのも、必ずや置き換えられるものと思います。

コンピュータ化によって、人間と比較しておそらく多くのアドバンテージが出来るでしょう。ちょっと考えただけでもいくらかアドバンテージが出ます。

・キャラクターの設定が可能(初音ミクなども発想の源になります)

・話を精度よく記憶しておくことが可能(どれだけ間が空いても、「あれはどうなったの?」と突っ込みを入れられる)

・コーチング・スキル(傾聴、質問、承認)が的確にできるし、人の教育が不要

このお話を聞くというサービスは、社会が高齢化・孤独化していく中で必要なサービスであると思いますし、少し飛躍した考えをすれば、コンピュータによるお話サービスによって人間が元気づけられる日が来ると思います。

ITベンチャー企業はもちろん、大手コールセンター、コーチング・カウンセリング会社等が参入の余地がありそうです。興味がある方はご連絡ください。新規事業戦略を一緒に考えましょう。